2024/01/04 21:37
2024年を迎え、新年早々大きな地震があり、被災された皆様に、お見舞い申し上げます。世界では紛争が続き、被害を受けるのはいつも一般市民です。
イスラム教でもユダヤ教でもキリスト教でも羊は大切な存在です、ロシアも羊は大好きで、ソ連邦時代には世界で一番羊の飼育頭数が多かったのです。羊は家畜の中で最も攻撃的でない生き物です。平和な時なら羊はパレスチナでもイスラエルでも祝い事には欠かせない食べもののはずです、一日も早く、終息し、当たりまえの日常が取り戻されることを祈るばかりです。
ここ茶路めん羊牧場では平穏な新年を迎えらたことが当たり前ではないということを改めて、感じて、感謝します。
畜産の現場では昨年は飼料や資材の高騰で、茶路めん羊牧場においても自家配合飼料の原料費が前年比142%上昇となり、今年も更に上がるような雰囲気です。光熱費、消耗資材費も値上がり、弊社も昨年11月に商品全般に値上げさせていただきました。皆さんにはご理解いただき感謝しておりますが、値上げだけに頼ることなく、再度無駄をなくし、生産性を上げ、羊の特性を生かした放牧利用を高める努力をして、生産物を更に無駄なく有効活用して、羊の魅力を感じてもらえるよう、持続可能な羊牧場を目指します。
このことは37年前に羊を飼い始めたときからの命題であるにも関わらず、遅々として進まず、自らの怠慢を反省しております。羊も土も草もゆっくりと変化しているので、その動きを壊さず手助けするのが人間の役割です。なので地道な努力を怠れば、進みません。毎年今年も春の放牧の時期が遅れてしまった言い訳をするわけにはいきません。しかしながら年には勝てず、満身創痍の身体は年々ゆうこと効かなくなってきます。階段の上り下りやトラックの乗り降りも不自由になるのは困ったものです。
羊が土地に馴染むまで、一喜一憂しながら見守り続けるには一人の人生だけでは足りないことに気が付いた時から羊の時刻に合わせるには見守る人間が継承していかねばならないと思い始めました。
残された時間の過ごし方はいかにあるべきか、まだまだ分からないことばかりですが、何を学び、どう伝えるかを考えています。 とにもかくにも今年も健康な羊から、良いねと言ってもらえるモノづくりにスタッフ一同、更なる高みを目指し頑張る所存です。今年も茶路めん羊牧場をよろしくお願いします。